Travelog 旅するために生きて

*** Life=Journey カラフルインド写真エッセイを2020までに出す気がしている。*** インド40地域以上味わいました😋 Feeling like to publish a photo essay of Colorful India🌈 Traveled& tasted 40+areas there.

星野道夫の旅〜共に感じていく流れ

星野道夫の旅〜共に感じていく流れ

 

旅!!
"旅という言葉が、ここまで合う写真家が他にいるでしょうか。
撮影のためにアラスカを中心に巡った旅の数々。
家族や多くの友人に支えられながら追い続けた写真家としての人生という旅。"

"常に自然や動物に対して謙虚に撮影に臨んだ。"

"本展は星野道夫の旅であるとともに、彼からのメッセージは、私たちそれぞれの人生の旅に通じていくものになるでしょう。"

**なんてしっくりくる文章なんだ。
そんな写真と文を生みたい、わたしも。


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感覚や呼吸をあわせる
被写体との距離を意識する
言葉や意味を超える

山々の中の野原の中のプレーリードッグ。見つめる先には何が?

寝っ転がってるのが、上に乗ってるのの頬を撫でる
じゃれ合いながら母親の帰りを待つホッキョクギツネの子ども

卵を2つ温める親鳥
ラッコのシャバーサナ

"ネズミの巣穴からエスキモーポテトをとり、代わりにドライフィッシュをお返しとして入れる"

*オーロラってこんなにカラフルなんだ…紫から白から青 紅ピンクから白黄色黄緑
色の名前を超えた色

わたし、道夫さんと目があった、写真のなかの。
水草食べるムース。
もののけ姫みたい。こちらを見つめている

セルフポートレートを撮ったのだね。

短い一生で
心魅かれることに
多くは出合わない
もし 見つけたら
大切に… 大切に…

いきもの、ひとびと。それぞれのいのちへの愛情を感じる。
いわゆる"異国"の人がカメラを眼差す写真には、時折もやもやさせられる。
写し手の、被写体に対する好奇やエキゾチックさへの憧れなのか、相手に対する敬意や大切に想う気持ちなのか、ともすると紙一重になりかねない気がするから。

生きろ、そなたは美しい
もののけ姫じゃないけど、そう言ってるように聴こえる。
ん、むしろ、
生きよう、感じよう。(われわれ)いのちは美しい
かな。

動物たちには、なにか吹き出しがつきそうや。
一心不乱に感じてるようにも見える。
何を言ってるのかな〜
どこを見てるのかな〜
どんな温度や香りを感じてるのかな〜
何を聴いてるのかな〜
って気になる写真だ。
視覚だけど、他の感覚器官も研ぎ澄まされるような。

アラスカに住むために、カメラを選んだ、ようだ、ほしのさん。
彼はアラスカに住むためにカメラを選んだ。
何よりもまずアラスカありきだったのだ。

考えてみれば不思議なことだ。
私たちは生まれた瞬間から
否応なく社会の一員として組み込まれ、
そのシステムの中で生きることを余儀なくされる。
選択肢も社会の枠の中にしかない。
社会にうまく適応したものが成功者と言われ、
適応できないというだけで
失敗者の烙印を押されてしまう。

星野はいとも簡単に日本社会を抜け出す。
アラスカで暮らしたいというただそれだけの動機で。
私は電車の中でクマのことを
考えるエピソードが大好きだ。
カメラはあとからついてきたという
職業選択の実に不純な動機もだ。
心の奥底から湧きあがるシンプルな思いこそが、
人を突き動かし社会の枠を超えさせるのだ。

アラスカが先。
インドが先。


ほしのさんの旅はどんなだっただろう。
時間の流れ。
人生という旅の行き着く先は屍になること
シャバーサナ。
どんなシャバーサナをむかえる人間であることを、計画されているのだろう。
彩り豊かな生だったね。
そんな感じでいきたいな。